Arachnid 1.1 ASF ユーザズ・マニュアル

目次

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はじめに

Arachnid ASF (あらくにっど えいえすえふ) は、MMS プロトコルで配信される ストリーミングコンテンツをダウンロードするプログラムです。

サポートしているプロトコルは mms、http です。mmst、mmsu は現段階ではサポートされていません。

このプログラムは、無償で制限無しに使用することができます。

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インストール方法

自己解凍形式のパッケージ実行ファイルをダブルクリック等で起動すると、 以下のような画面が表示されます。 標準でのインストール先は、C:\Program Files\Spider です。 変更したい場合は、インストール先フォルダーを書き換えるか、参照ボタンで インストール先のフォルダを指定してください。

パッケージに含まれるファイルは、 Arachnid ASF 単体パッケージを使用するかあるいは、Spider のパッケージを使用するかによって異なりますが、 パッケージを展開したフォルダには、少なくとも以下のファイルが展開されます。

Readme.txt または
Readme_ArachnidASF.txt
注意書き、まずこれを読んでください
ArachnidASF.exeASF 録画プログラム
conttype.txtContent-type とファイルの拡張子のマッピング定義
spider.ini設定ファイル

ファイルの展開が終わると、以下のような画面が表示されます。はい(Y) ボタンを押すとセットアップが開始されます。

セットアップが完了すると、デスクトップとスタートメニューに Arachnid ASF のアイコンが作成されます。

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アンインストール方法

コントロールパネルのプログラムの追加と削除から Arachnid ASF をアンインストールしてください。

非管理者ユーザでインストールした場合や、一台のコンピュータで複数ユーザで使用していて、先にほかのユーザがアンインストールした場合には、コントロールパネルのプログラムの追加と削除に Arachnid ASF の項目がない場合があります。 この場合は、Windowsのスタートメニューから、スタート→ファイル名を指定して実行 で ArachnidASF.exe に -uninstall をつけて実行します。これでアンインストールが行われます。

アンインストールはインストールを行ったユーザで実行する必要があります。一台のコンピュータで複数ユーザで使用している場合、ユーザ毎にアンインストールを行ってください。

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起動方法

(1) アイコンからの起動

Windowsのスタートメニューから スタート→プログラム(Windows XPの場合は、すべてのプログラム)→Arachnid ASF で起動できます。
また、デスクトップの Arachnid ASF アイコンをダブルクリックしても起動します。

(2) Spider のツールメニューから起動

Spider パッケージでインストールした場合は、Spider のメニューから、ツール → Arachnid ASF で起動できます。

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使用方法

使い方は簡単です。基本的な手順は、

  1. URL に目的のストリーミング URL を入力。mms: で始まっている実際の コンテンツのURLを入力しても、URLの最後が .asx になっているメタファイルの URL を入力してもかまいません。メタファイルが指定された場合は、Arachnid ASF が中に含まれている実際の URL を取り出します。
    ストリーミングでない URL を指定された場合は、それがそのままダウンロード されます。対応しているプロトコルは http と mms です。

  2. 録画開始ボタンを押します。
    初めて起動した場合は、出力フォルダを指定するダイアログボックスが表示 されますので、出力フォルダを指定します。

  3. ファイルにコンテンツが保存されます。
    ファイル名は URL より自動生成します。 ライブ形式のコンテンツの場合は、ファイル名の後ろにタイムスタンプがつきます ので、同一 URL で録画を繰り返しても別ファイルになります。
その他の使い方は通常のビデオレコーダーのワンタッチ録画、タイマー録画と同じ です。

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画面の項目説明

(1) URL

ストリーミングコンテンツのアドレスを指定します。 メタファイルのアドレスでもかまいません。ただし、 実際に録画開始されるときに、メタファイルの解析が行われるため、メタファイルに複数のストリーミングコンテンツが含まれている場合は、選択のダイアログボックスが出てきます。したがって、タイマー録画する場合は、あらかじめ、ためしにタイマー設定無しで録画をしてみて、実際のコンテンツのアドレスを調べておくことをおすすめします。

(2) 録画開始

録画を開始します。タイマーに値が設定されている場合は、待機状態になります。 録画時間を設定していない場合は、録画時間に 00:30 が設定されます。録画開始ボタンを繰り返して押すと、00:30 → 01:00 → 01:30 → 02:00 → --:-- (無制限) と30分刻みで、録画時間が伸びます。

(3) 録画終了

録画を停止します。タイマー録画で待機中の場合は、タイマー録画をキャンセルします。

(4) モニター

保存中のファイルに対応したアプリケーション ( 普通は Windows Media Player ) が起動され、そのとき録画中もしくは直前に録画したファイルをモニターできます。

(5) 録画時間

録画時間を設定します。設定しなければ、録画ボタンを押したときに 00:30 に設定されます。

(6) タイマー

何時間何分後に録画を開始するか指定します。

(7) 状態表示

そのときの状態が表示されます。ライブコンテンツを受信中の場合は右端に Live と表示されます。

File: 録画開始ボタンを押して以降何個目のファイルを保存中かを表示します。 ライブコンテンツの場合、番組の切れ目でサーバが終端信号を送ってくる場合があります。その場合は保存用のファイルを切り替えています。

(8) ファイル→保存ディレクトリ

ファイルを保存するフォルダーを指定します。ダウンロードしたファイルはこのフォルダーに保存されます。
保存ファイル名は URL から自動生成しています。ライブコンテンツの場合、ファイル名の最後に録画を開始した日時を付加しています。

(9) ファイル→終了

Arachnid ASF を終了します。

(10) お気に入りに追加

その時の開始アドレスの内容をお気に入りに登録します。
好きな名前で登録できます。

(11) お気に入りの整理

お気に入りの、名前の変更、削除、表示位置の変更が行えます。

(12) オプション→環境

以下のダイアログボックスが表示されます。ここで、各種環境設定を行います。設定した情報は Spider と共用です。

(a) HTMLをファイルに保存

チェックすると、読み取られたHTMLが出力フォルダに保存されます。

(b) レスポンスヘッダをログに出力

チェックすると、サーバからのレスポンスヘッダがログファイルに出力されます。

(c) 無応答のソケットをタイムアウトさせるまでの時間

反応がなくなった接続済みのソケットをエラーとするまでの時間です。20秒〜120秒程度の間で指定してください。

(d) ファイル受信エラーの最大連続リトライ回数

一つのファイルを受信する際にエラーが連続して発生した場合に、何回までリトライするか指定します。

(e) プロキシ

プロキシサーバを指定するがチェックされると、プロキシサーバのアドレスとポートの設定が使われます。

(13) オプション→認証

基本認証用の情報と Cookie に関する設定を行います。設定した情報は Spider と共用です。

(a) ユーザ名/パスワードを送信する

チェックすると、対象のURLをアクセスするときに、ユーザ名/パスワードが送信されます。

(b) URL

ユーザ名/パスワード送信対象のURLを指定します。

(c) ユーザ名

ユーザ名を指定します。

(d) パスワード

パスワードを指定します。

(e) 追加

入力した、URL、ユーザ名、パスワードがURL/ユーザ名リストに追加されます。

(f) 削除

ユーザ名/パスワードリストの選択されていた行が削除されます。

(g) URL/ユーザ名リスト

ユーザ名パスワードが設定されている、URL、ユーザ名の一覧を表示します。

(h) Cookieを有効にする

チェックすると、あらゆるCookieを受け入れるようになります。Cookie は最大300件保持されます。最大件数を超えそうになると、最も使われていないものが捨てられます。

(i) Cookieをクリア...

このボタンを押すと保持している Cookie 情報を削除します。

(14) ヘルプ→ホームページ

ホームページが表示されます。

(15) ヘルプ→バージョン情報

Arachnid ASF のバージョン情報が表示されます。

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ファイル

(1) INI ファイル

Arachnid ASF の各種設定値は INI ファイルの形式( KEY=値 形式 )で保存されています。INI ファイルには、 以下の3種類があります。

(a) Spider.ini

Arachnid ASF のパッケージの中に含まれていて、Arachnid ASF をインストールしたディレクトリ ( C:\Program Files\Spider 等 )に置かれます。 編集しない限り通常は更新されることはありません。
各設定値の初期値が記録されています。このファイルは Arachmo と共用されます。

(b) (Application Data)\SpUser.ini

ユーザ固有の設定値を保存するために使用されます。Arachnid ASF を実行することによって、 アプリケーションデータのフォルダ (Windows XP、Windows 2000、Windows NT の場合 は、C:\Document and Setting\ユーザ名\Application Data\BBBear\Spider 、 Windows ME、Windows 98 の場合は、C:\Windows\Application Data\BBBear\Spider 等) に自動的に作成更新されます。
このファイルの中の値は、必ず Spider.ini の値よりも優先されます。したがって設定値を直接エディタ等で書きかえる際は、このファイルの値を変更、あるいは追加してください。このファイルは Arachmo と共用されます。

上記の 2 つのファイルの中に記録されているキーと値で、必要に応じて書きかえる 必要があるものは以下の通りです。
キー
userAgent HTTP プロトコルでサーバに接続する際に、クライアントの種別をサーバに通知するため の文字列です。サイトによってはこの文字列をチェックしている場合があります。 その場合はこれを変更してください。 たとえば、Windows XP で実行されている IE6.0 の場合では
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1) のようになります。
mmsUserAgent MMS プロトコルでサーバに接続する際に、クライアントの種別をサーバに通知するため の文字列です。サイトによってはこの文字列をチェックしている場合があります。 その場合はこれを変更してください。 たとえば、Windows Media Player 7 の場合は、NSPlayer/7.1.0.3055 になります。

(c) (Application Data)\FavoriteASF.ini

お気に入り情報を管理するためのファイルです。

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Acknowledgement

このプログラムの開発にあたっては、MMS プロトコルを理解するうえで、 ASF Recorder (作者不詳)を参考にさせていただきました。 ASF Recorder の作者に感謝します。また、ASF ファイルフォーマットに関しては、 Microsoft Advanced Systems Format (ASF) Specification version 1.2 をもとにしています。

Arachnid ASF は ASF Recorder に比較すると以下の点で改善されています。

・複数ストリームを含んだコンテンツに正しく (表面上?) 対応。保存できるコンテンツの範囲が広がっています。
・再生時に任意の位置から再生可能な形式でファイルに保存
・ライブコンテンツで切れ目に終端信号が送られた場合、ファイルを切り替えて続行
・タイマー、録画時間を設定可能に
また、以下の点で今後改善の余地があります。
・通信環境に最適なストリームを選択
・多言語対応コンテンツに対して、動作している言語環境にあった言語のストリームを選択
本プログラムは、Microsoft 社の Microsoft Advanced Systems Format (ASF) Specification version 1.2 の End User License Agreement により、 実行形式の形でのみ配布することが許されています。ソースコードの公開はできません。

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